VTuberの疑惑と女性プロゲーマーの炎上からみる2つの炎上の違い

SNS

2つの炎上

2022年2月にSNS・ネット上を騒がせるいわゆる炎上と呼ばれる現象が発生した。
VTuberの配信中に人気歌い手からのDMが映り込むことから端を発した熱愛疑惑炎上と、女性プロゲーマーの男性身長による差別発言による炎上である。

どちらもSNS上で話題になり、どちらとも関係者・企業がお詫びを掲載するに至っているが、この2つの炎上について、確定「事実」で考えると炎上の仕方が異なっている。

2つの異なる炎上の仕方

ここでいう事実は第三者の目から見て「証拠」があるということで取り上げる。
この証拠から見ると炎上の仕方が異なっている。

VTuberの疑惑について

まずは最初のVTuberの件について考える。
ここで事実ベースで考えるのは人気歌い手からVTuberへ「DM通知が来た」ということである。
そこに映し出される文面から同棲疑惑が浮上して炎上に発展したわけだが、これは完全に視聴者や第三者が疑惑を膨らませて炎上に至ったと言っていいだろう。

確かにDMの通知に書かれていた文面だけを見ると同棲していると受け取られかねない文面ではあるが、見えているのは文面の冒頭の内容だけである。
同棲を疑うこともできるし、別件の連絡をしていた可能性もある。
色んな解釈は出来るが、どれもが憶測の域を出ない、受け取り側の拡大解釈に過ぎない。

後日DMを送った歌い手から「同棲などの事実はない」というSNS上での発表があり、第三者のYouTouberから事の経緯と思われる発信もあったが、確定でわかっている事実は「DMの通知文」だけである。

DMの送り主本人が否定しているので信頼性は高いかもしれないが、DMの文章全体がわからない以上、これも第三者からすれば憶測の域を出ないと言ってもいいだろう。

YouTouberによる経緯説明に至っては、受け取る側からは真偽の確かめようが無い。自身の解釈が混じっている可能性もあるので、
当事者の話より信憑性は低い。

それにも関わらず、SNS上では話題が拡大解釈されたり、一連の流れの考察も行われている。
日にちが経つにつれて次第に落ち着きを取り戻しつつあるが、確定している事実だけで話をすると今回の炎上は当事者というより、視聴者・第三者によって拡大解釈されて炎上になっている。
拡大解釈による内容が当たっている可能性もあるし、間違っている可能性もある。
憶測の域を出ないため「熱愛」騒動ではなく、「熱愛疑惑」騒動なのだ。

こうなってくると気になるのは、事実関係がわかったとしてもそれを歪曲して解釈する一部の人も現れるかもしれないということだ。
拡大解釈されている内容が間違っていたとして、当事者にしてみれば完全に「不幸な事故」になってしまっている。

ファンを含めて多くの人が「あくまで可能性の話である」ことを理解して、静観して見れていればよかったが、双方人気がある人物だったため、それがなかなか難しかったのかもしれない。

プロゲーマーの差別発言

次にプロゲーマーの差別発言について考える。
経緯としては配信中に、一定身長に満たない男性に人権が無いという趣旨の発言をしたものである。

これについては早い段階で本人からSNS上で謝罪投稿が行われたが、その内容についても反省が伝わらないなどと批判が続出している。
本人は「高身長が好み」という話をしたかったようだが、事実ベースで見ると「170cmないと、正直人権ないんで」という発言をしている。

先の件と異なり、これは本人の口から差別発言が行われている。
憶測ではなく、実際起こったことそのものが問題になっているのである。
視聴者や周りの拡大解釈ではなく、事実として起こしたことなので本人の言い逃れは難しい。

これに関してはプロゲーマーとして活動しているチームやそのスポンサーへにも影響が出てきている状態である。
ゲームファンだけでなく、様々な著名人も反応しておりネット記事としても取り上げられている。

VTuberと歌い手の疑惑については、双方のファンを中心に騒動になっていたが、プロゲーマーの差別発言はそれ自体が社会問題として取り上げられている。
本人はそんなつもりは無かったようだが、世間的に問題となってきている状態だ。
発言をしたプロゲーマー自身が女性蔑視についても問題提起をしていた点や、若い人に影響を与えるであろうプロゲーマーが差別発言を行っていた点は、先の炎上とは異なり完全に「アウト」となる。
程度の度合いはわからないが、何かしらの処分がある可能性は十分に考えられる。

最後に

たまたま短期間で2つの異なる炎上が見受けられたので記事にした。
今回、目に見えてわかる「事実」から2つの炎上を見てみたが、受け取る人によっては「その程度で?」と思うこともあるかもしれない。
受け取り側の解釈の違いや、炎上それ自体を利用する人もいるため、思わぬ形で炎上してしまうこともある。
VTuberと歌い手の炎上については、ファンとアンチ、PV稼ぎの人など様々な人も絡み、当事者が予想していない形で炎上しているようにも見える。
所属企業や周りの力を借りることで落ち着きそうではあるが、しばらくは一部の執拗な嫌がらせもあるのかもしれない。

一方で、プロゲーマーの差別発言に関しては社会問題へ発展しかねない炎上となっている。
過去にお笑い芸人が女性蔑視発言でひどく叩かれたが、周りのサポートもあり比較的早く落ち着いた。
今回の件も周りのサポートがあれば、立ち直ることも可能かもしれないが、SNSをざっと見る限りだと過去にも同じような問題を起こしていたようで状況は厳しそうにも見える。

スポンサーがつくようなチームに所属するプロゲーマーが差別発言をしたことが、どれだけの影響を与えるのか。
今後の動向が気になるところではある。

2022/2/16 23:17追記
プロゲーマーのスポンサー契約が外れたようだ。
プロやスポンサーがついている場合、友達同士では問題ないような発言も不特定多数に向けた配信やSNSでは問題になる。
スポンサーがついているということは、企業がその人に金銭面などサポートをしていることになる。
社会通念上問題がある素行をした人を企業がサポートするメリットは全くない。
eスポーツとしての活動を応援している人はたくさんいるし、ゲーム会社だけでなくいろんな企業や学校なども力を入れているところが出てきている。
だが、ゲームをしていてお金が貰えるというのはまだまだ特別感がある。
世間的な露出が増えてくると、eスポーツの価値が問われてくる。
ゲームの実力だけじゃなく言動にも注目されるなか、本人にとっては「こんなことで?」と思うことが、致命傷になりかねない。

今回の女性プロゲーマーは、ストリーマーとして活躍する活動の方針転換も考えられるが、これから年齢を重ねていく中で、ゲームスキルを維持しながらファンを増やしていけるかどうか。
軽はずみな発言で人生が急転換を迎えることを体感した結果になったのかもしれない。

タイトルとURLをコピーしました